【開催日:2024年7月24日、31日】
このワークショップを提供いただくのは、「クリエイティブとビジネスを越境するデザイナー」としてめざましく活躍する佐々木康裕さん(Takramディレクター / フューチャーリサーチャー)です。
佐々木さんは、リサーチ分野に様々なオリジナル手法を導入した、独自の未来リサーチの方法論を確立、それを事業戦略、コンセプト立案に落とし込むことで数々のプロジェクトを成功に導いています。鋭い感性と幅広い知識を併せ持ち、独特のアプローチで時代を先読み。“D2C”、“パーパス”など、重要なキーワードにもいち早く着目し、その書籍は未来への手引きとして様々な業界にインパクトを与えています。オリジナリティが満載の佐々木さんから多くを学び、なおかつご本人とディスカッションが出来る貴重な機会にぜひご参加ください。
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社会環境、事業環境が急速に変化する現代においては、新規サービスや新規プロダクトの作り方もアップデートをする必要があります。
「(現代の)生活者のニーズを捉えて、時間をかけてプロダクト作り事業開発をする」というこれまで大事にされてきたスタイルに加えて「社会の変化に耳を傾けた上で望ましい未来を描くこと、そして、その未来が必要とするものを構想しながら作る」というスタイルも求められています。この「FUTURES RESEARCH」のワークショップでは、フューチャーリサーチを通じて未来の可能性を紡ぎ出すことにトライします。
SF作家のウィリアム・ギブソンが「未来はすでにここにある。ただ均等に行きわたっていないだけだ」と言った通り、未来を考えるためのヒントは現在の生活の中に潜んでいます。この講座では、未来を構想する際に発想力・想像力に依存するのではなく、未来の種や芽(この講座では「半未来」と呼びます)を独自のリサーチメソッドを使って浮かび上がらせ、それを通じて未来を描くようなアプローチを採用します。
具体的には、以下のような独自の未来構想のメソッドを学んでいきます。
・フューチャー・リサーチのためのマインドセット
・表層と構造など未来を多層レイヤーで考える思考法
・インサイトの言語化の方法
・アブダクション:創造的仮説構築のための手法
・「半未来」を見つけるための具体的なリサーチ手法
・タブーへの着目を通じた未来の可能性の探索
・共感を生むためのストーリーテリング
また、今後、社会変化や技術的イノベーションが進むにつれて社会は”複線化”(複数の可能性や価値観が同居する)するという前提に立ち、複数の可能性についてオープンに考えることの重要性についても解説をしていきます。
テーマとしては、「Home (家、家族を含む暮らし)」を取り上げます。今後、世界的に「孤独」が最も深刻な社会問題の一つになると考えられています。イギリスでは孤独担当大臣が生まれ、アメリカでは若者たちが友人や家族で過ごす時間が減少傾向にあります。日本では、2050年には人口の約半数が単身世帯になると見込まれています。社会とのつながりが少ないと、脳卒中や心臓病は1.3倍、認知症は1.5倍発症しやすくなるなど、健康にも大きな影響を及ぼします。そうした人たちの大半は一人暮らしのアパートやマンションに暮らすのでしょうか?孤独という社会課題に対して企業や政府はどの様なことができるでしょうか?
この講座では、そもそも孤独は解決すべき課題なのか、と問い直しをしつつ、こうした「家族像」の変化が、食事やエンターテインメント、旅行、教育など多様な分野に波及的に影響を与えるか、家というハードウェアはどのようにアップデートをすべきか、バーチャルワールドとの接続はどのように行うのか、などについて考えていきたいと思います。
個人の価値観の変化、テクノロジーの進化など、多様な観点を持ち寄りながらこのテーマに向き合い、通常の事業開発のアプローチでは得られない、新たな視点と深い気づきに迫ります。
<日時>
2024年
Day1: 7月24日(水)09:30-12:00 (オンライン)
Day2: 7月31日(水) 09:30-18:00 (会場)※Day2の終了後、簡単な懇親会を予定しています。
<Zoomリンク(Day1)>
参加者の方に別途ご案内します。
<会場(Day2のみ)>
東京都港区虎ノ門 1丁目17番 1号虎ノ門ヒルズビジネスタワー 4階 → アクセス
<事前課題>
Day1前およびDay1後Day2前に簡単な事前課題があります。内容は参加者の方に後日ご連絡します。
<miroボード>
Day1はmiroボードを使います。 https://miro.com/ja/
<講師>
佐々木康裕 | Yasuhiro Sasaki
Takramディレクター / フューチャーリサーチャー。 カルチャーや生活者の価値観の変化の兆しに耳を澄まし、 未来に企業やブランドが取るべきアプローチについて考察・ 発信を続けている。そうしたアプローチを元にした著書に『 パーパス 「意義化」する経済とその先』( NewsPicksパブリッシング)、『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 』(同)、『いくつもの月曜日』(Lobsterr Publishing)などがある。また、 2019年からはカルチャーやビジネスの変化の兆しを世界中から 集めて発信するスローメディア「Lobsterr」を展開。 Takramでは、 未来洞察やユーザ理解のためのプロジェクトを数多く実施している 。
ベンチャーキャピタルMiraiseの投資家メンター、 グロービス経営大学院の客員講師(デザイン経営)も務める。 早稲田大学政治経済学部卒業。イリノイ工科大学デザイン研究科( Master of Design Methods)修了。
<参加人数>
20~30名程度を想定 ※原則先着順でお受けいたします。
<参加条件>
事業創出に関わる方、リサーチャー、プランナー、製品・サービス開発者、デザイナー、ストラテジスト、その他テーマに関連する業務に関わる方はどなたでもご参加いただけます。 学生もご参加可能ですが、年齢21歳以上の方に限らせていただきます。
<参加費>
1名様 132,000円(120,000円+10%消費税)
<お支払い方法>
クレジットカードによるお支払い、または銀行振込(※法人様の場合請求書発行も可能です。詳細はお申し込み後ご案内いたします。)
<お申込み方法>
●クレジットカード、銀行振込みによるお支払いをご希望の方
以下のリンクよりお申込みください。(Peatixサイトに移動します。)
●請求書発行をご希望の方(法人)
以下のお申込みフォームよりお申込みをお願いいたします。
※請求書発行の場合はお申込み後、事務局よりお手続きについてのご案内をいたします。
※インボイス制度に対応した適格請求書の発行について
インボイス制度に対応した適格請求書をご希望の場合は、請求書をご希望ください。Peatix経由でのご入金に対しては適格請求書の発行は出来ませんのでご注意ください。(領収書の発行も上記に準じます。)
<登録の流れ>
該当するお申し込みフォームより必要事項を入力の上、ご応募ください。後日、事務局より参加可否のご連絡と、受講料お支払い手続きについてのご案内をいたします。
ご応募の前に、Terms and Conditions(規約)とPrivacy Policy (個人情報の取り扱いについて)をよくお読みください。
受講料のお支払いを持って、登録完了となります。
<その他>
参加者の皆様には事務局よりメールにて事前にご連絡します。BCCによる一斉配信でご連絡する場合もあります。ご連絡が届かない場合は、スパムフォルダのご確認をお願いいたします。
参加者数が一定数に満たない場合、実施を取り止めることがあります。その際はお申込み者に速やかにご連絡の上返金いたします。
皆様のご参加をお待ちしています!
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●DLX DESIGN ACADEMY Clubメンバーの方は参加費の割引(15%)があります。ご登録の際に、Clubメンバーにチェックをお願いします。
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