エネルギーインフラと生活者の未来 - 未来洞察ワークショップ
- Sayuri Ozawa
- 8月5日
- 読了時間: 6分
更新日:9月22日

【開催日:2025年11月14日、11月21日】
DLX DESIGN ACADEMYは、未来洞察の研究・開発の第一人者鷲田祐一先生(一橋大学大学院経営管理研究科 教授、データ・デザイン研究センター長)をお迎えして、未来洞察ワークショップを行います。
「未来洞察」は、多様な未来像を描くための創造的な思考法で、戦略的意思決定やイノベーション創出に有効です。
従来の発想法は、統計や実績データをもとに、過去や現在の延長線上に未来を描く「ライナー(直線的)な思考」が中心でした。しかし現代は、テクノロジーの急速な進化や社会構造の変化、気候危機や地政学的リスクなどにより、将来の予測が極めて困難な時代です。過去の延長では対応できない新たな課題やチャンスに備えるためには、未知や予測不能な可能性を柔軟に想像し、多様な未来像を描く力が必要とされています。未来洞察は、偶然に見える兆しや一見無関係な情報を手がかりに、従来の発想にとらわれない未来を構想することで、思考の幅を広げます。
未来洞察は、戦略的な意思決定や創造的な行動につなげるための重要な手法であり、新規事業開発や政策立案、教育、地域づくり、研究、マーケティング、デザインなど、多様な業界・職域に有効です。
このワークショップでは、エネルギーインフラと生活をテーマとした未来シナリオを作成します。2050年に向けて、日本のエネルギーインフラは大きな転換点を迎えています。現在日本のエネルギーインフラは再生可能エネルギーの大幅な導入と、それに伴う構造転換の只中にあります。太陽光や風力、蓄電池といった分散型電源は増加の一途をたどる一方で、老朽化した送配電網や送電容量不足により、電気を「送れない」「活かせない」事態が各地で発生しています。とくに地方では、採算割れリスクや送電ロスが課題となり、再エネを真に地域の力とするには、制度・技術・社会の三位一体の変革が求められます。また、原子力発電の今後の位置づけが揺れる中で、エネルギー安全保障やレジリエンスの観点からも、多様で柔軟な供給体制の構築が急務です。本ワークショップでは、こうした背景をふまえ、電力を「つくる」「届ける」「使い継ぐ」という視点から、再エネ中心社会の未来像を構想します。(※専門知識、業界知識は必要ありません。)
この貴重な機会にどうぞご参加ください!
◆デザイナーと未来洞察
未来洞察を学ぶことはデザイナーにとっても有益です。未来洞察を学ぶことで、デザイナーはまだ顕在化していない課題や可能性をとらえ、より本質的で先見的な提案ができるようになります。また、未来の兆しから新しい価値観や行動様式を読み解く力は、プロダクト、サービス、空間、コミュニティなどあらゆるデザイン領域での革新につながります。未来洞察は、デザインを「問題解決」から「未来構想」へと拡張する思考技術であり、変化の時代におけるデザイナーの役割を大きく広げてくれます。
◆未来洞察について
もともとは、1960年代の終わりごろにスタンフォード大学が開設した「スタンフォード・リサーチ・インスティテュート」によって開発された手法です。
米国や欧州各国を中心に、1970年代から実施され、日本でも1990年代から徐々に普及してきています。産業界では「ビジネス・インテリジェンス」と呼ばれることもあります。
近年、トヨタ、IBM、ロレアル、KDDI、三菱ケミカルホールディングスなど多くのグローバル企業で実施されてきています。
また、一橋大学をはじめ、東京大学、東京工業大学などの国立大学、産業技術総合研究所、NISTEP、国立環境学研究所、情報通信研究機構(NICT)、JST社会技術研究開発センター、NEDO、理化学研究所、など数多くの研究所や行政機関で利用されてきています。
<日時>
2025年
Day1 11月14日(金) 10:00-18:00
Day2 11月21日(金) 10:00-18:00
※Day2終了後カジュアルな懇親会があります(19時終了予定)。
<2日間の流れ(予定)>
Day1:ホライゾンスキャニング手法による未来シナリオ作成
手法のオリエンテーション
スキャニングディスカッション(チーム)
シナリオ作成(チーム)
チーム発表とシナリオ評価
まとめ、質疑応答と次回にむけての説明
Day2:未来シナリオに基づく4つのプロトタイプ社会実装検討
未来シナリオ評価とまとめの発表
「4つの未来イシュー」説明
インパクトダイナミクスのディスカッション
チーム発表と全体ディスカッション
全体まとめ、質疑応答、終了(懇親会へ)
<会場>
<言語>日本語
<事前課題>
事前課題があります(Day1前)。実施前に参加者と直接共有します。Day1、Day2の間の中間課題ははありません。
<講師>
鷲田祐一

一橋大学大学院経営管理研究科 教授(データ・デザイン研究センター長)。
専門は、マーケティング、イノベーション研究。1991年一橋大学商学部を卒業。(株)博報堂に入社し、マーケティング局、生活総合研究所、イノベーション・ラボで消費者研究、技術普及研究に従事。2003年にマサチューセッツ工科大学に研究留学。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程を修了(学術博士)。2011年一橋大学大学院商学研究科准教授。2015年より現職。
<参加人数>
20~30名程度を想定 ※原則先着順でお受けいたします。
<参加条件>
どなたでもご参加いただけます。新規事業創出、プロダクト・サービス創出に関わるビジネスパーソン他、経営企画、政策立案、デザイン、R&D、マーケティング、教育、地域創り他のご担当者など広くご参加いただけます。
学生もご参加可能ですが、年齢21歳以上の方に限らせていただきます。
<参加費>
1名様 176,000円(160,000円+10%消費税)
<早割>
8月29日(金)23:59までにお申込みの方は、早割(10%割引)金額でお申込みいただけます。
早割:1名様 158,400円(144,000円+10%消費税)
※早割は状況によって期日より早く締め切ることがあります。ご了承をお願いいたします。
※法人の請求書によるお申込みの場合は、期日までに人数を確定の上でお申込みをされた場合に適用されます。
<お支払い方法>
クレジットカードによるお支払い、または銀行振込(※法人様の場合請求書発行も可能です。詳細はお申し込み後ご案内いたします。)
<お申込み方法>
●請求書発行をご希望の方(法人)
以下のお申込みフォームよりお申込みをお願いいたします。
※請求書発行の場合はお申込み後、事務局よりお手続きについてのご案内をいたします。
※インボイス制度に対応した適格請求書の発行について
インボイス制度に対応した適格請求書をご希望の場合は、請求書をご希望ください。Peatix経由でのご入金に対しては適格請求書の発行は出来ませんのでご注意ください。(領収書の発行も上記に準じます。)
●クレジットカード、銀行振込みによるお支払いをご希望の方
以下のリンクよりお申込みください。(Peatixサイトに移動します。)
<登録の流れ>
該当するお申し込みフォームより必要事項を入力の上、ご応募ください。後日、事務局より参加可否のご連絡と、受講料お支払い手続きについてのご案内をいたします。
ご応募の前に、Terms and Conditions(規約)とPrivacy Policy (個人情報の取り扱いについて)をよくお読みください。
受講料のお支払いを持って、登録完了となります。
<その他>
参加者の皆様には事務局よりメールにて事前にご連絡します。BCCによる一斉配信でご連絡する場合もあります。ご連絡が届かない場合は、スパムフォルダのご確認をお願いいたします。
参加者数が一定数に満たない場合、実施を取り止めることがあります。その際はお申込み者に速やかにご連絡の上返金いたします。
<お問い合わせ> academy (at) designlab.ac ※(at)の部分を@に変更してください。
皆様のご参加をお待ちしています!
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●DLX DESIGN ACADEMY Clubメンバーの方は参加費の割引(15%)があります。ご登録の際に、Clubメンバーにチェックをお願いします。





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