最先端の研究・デザイン活動を紹介するカジュアルなトークイベントシリーズ「インスパイアトーク(Inspire Talks)」。27回目を迎える今回は、東京大学にてウェアラブルデバイス「SKIN VESSEL」を開発中の長谷川洋介先生(生産技術研究所、教授)、高山直人さん(DLXデザインラボ、デザイナー)に登壇いただきます。
さらにスペシャルゲストとして、自身のブランド「SOMARTA」の無縫製ニット「スキン」シリーズがMoMAにも収蔵されるなど活躍中の服飾デザイナー廣川玉枝さん(SOMA DESIGN)をお迎えします。廣川さんのスキンや身体を見つめ続ける視点は、東京2020オリンピック・パラリンピックにて、アシックスと共同開発した表彰台のジャケットデザインにも活かされています。3者それぞれの視点から「スキン」や「メタスキン」について考察し語り合いながら、テクノロジーと創造の未来に思いを馳せ、人間性や美の本質について思いを巡らせる90分です。
本編終了後はドリンクを片手に、登壇者の皆様とよりリラックスしてお話しいただけます。
++ 温熱環境最適化ツール「SKIN VESSEL」- 身体拡張により生息できる環境を拡張
SKIN VESSELは流体力学を応用することにより、ヒトの体温調節機能を拡張するウェアラブルデバイスです。第2のスキンのようなこのウェアを着用することにより、従来ヒトの生息や長時間滞在が不可能だったエクストリームな温度環境(海中や熱帯、または宇宙など)で活動することが出来るようになります。これは長谷川洋介先生の研究成果である流体への新しいアプローチを出発点とし、プロダクトデザイナーの高山直人さんとのコラボレーションにより、DLXデザインラボにて進められているプロジェクトです。
++ 「スキン」シリーズ- 身体美の究極を目指して
廣川玉枝さんは2006年にデザイン事務所「SOMA DESIGN」を設立し、同時に自身のブランド「SOMARTA」を立ち上げました。MoMAにも収蔵される「SOMARTA」を代表する無縫製ニットのコレクション「スキン」シリーズは、「身体における衣服の可能性」をコンセプトに“身体”そのものの美を表現し、ブランド立ち上げ当初から研究開発を続け、時代を超えて長く愛されるものづくりを目指しています。http://www.somarta.jp/
<日時>2024年5月24日(金)19:00~20:30 (日本時間)(進行によって終了時間が多少前後します。)
<会場>TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズステーションタワー8F)
最寄駅:虎ノ門ヒルズ、虎ノ門 他
<参加費>無料
<参加方法>こちらのページよりお申込みください。※Peatixに移動します。
<登壇者>
長谷川洋介(教授、東京大学生産技術研究所)
流れやそれに伴う熱・物質の輸送現象の正確な予測や自在な制御を目指した基礎研究に取り組んでいる。具体的には、流れのシミュレーションや計測技術に加えて、最適化理論や機械学習を組み合わせることによって、エネルギー機器の性能向上や省エネルギー化を目指した研究、大気・海洋や建物内の複雑な流れ場における汚染物質の発生源の予測に関する研究、生産プロセスにおける流体制御、さらには、生体内の血流やそれに伴う物質や薬剤の輸送の予測、制御を目指した応用研究を展開している。→長谷川研究室
高山直人(デザイナー、DLX Design Lab)
多摩美術大学でプロダクトデザインを専攻。その後戦略デザインファーム BIOTOPE でデザイナーとして事業開発に関わった後、東京大学生産技術研究所 DLX Design Lab に参画し、先端技術を社会実装するためのプロダクトデザイナーとして活動。
廣川玉枝(クリエイティブディレクター/デザイナー、SOMA DESIGN)
イッセイ ミヤケを経て、2006年「SOMA DESIGN」を設立。同時にブランド「SOMARTA」を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展「廣川玉枝展 身体の系譜」の他Canon[NEOREAL]展/ TOYOTA [iQ×SOMARTA MICROCOSMOS]展/ YAMAHA MOTOR DESIGN [02Gen-Taurs]など企業コラボレーション作品を多数手がける。
2017年SOMARTAのシグニチャーアイテム”Skin Series”がMoMAに収蔵され話題を呼ぶ。2018年WIRED Audi INNOVATION AWARDを受賞。2021年東京オリンピック・パラリンピックの表彰台ジャケットをアシックスと共同開発。同年、大分県別府市の招聘アーティストとして芸術祭『廣川玉枝 in BEPPU』を開催、市民とともに新たな祭を発表。
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皆様のご参加をお待ちしています!
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